「キャッチボールでもするか」
 「うん」
 というシーンで終わるイプサムのCMを見て思い出した。

 私の父は、どうも私にあんまりキャッチボールをしなかったことを悔やんでいるらしいのだ。
 私の運動能力の低さはそこに原因があるので無いだろうかと。

 確かにそれはそうかもしれないが、別に私は父を恨んでいない。そんな当たり前に「いいパパ」よりは技術者としての自分を大切にしつつ、一方で私のことも気にかけてくれているぐらいの方が、私はいいと思う。
 そんな当たり前の父を持ったら幸せかもしれないけれど、おもしろみに欠ける気がするのだ。
 「子供は親の背中を見て育つ」って言葉があるけど、そういう意味でね。

 もしかしたら、こういう思考をすること自体、そういう親に育てられたからかもしれないけれど。


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