コンサルタントの秘密―技術アドバイスの人間学
2005年5月25日 読書「この本を読むというのは、私が博士号を取りに行ったようなものだったね。本当は読まなくても良かったんだが、読まなかったら読まないとまずいような気がしただろうよ」(まえがきより引用)
引用した文はこの本の性質を良くあらわしていると思う。
ちょっとのユーモラスさを持った本であるということ、問題によりよく対処するための本であるという性質である。
名前は「コンサルタントの秘密」となっているが、実のところは他人のために問題をよりよく解決しようとするための本である。
小手先のテクニックというよりは、どういう方針で問題に対処するかといった部分に焦点が当たっている。
一番私にとってインパクトがあったのは、問題解決者としてのスタイルについて記述された次の文章である。
「もっと満足が高いのは、彼らが問題を自分で、しかも次の問題は自力で解ける見込みが高いと思われるようなやりかたで解くのを手助けした、という場合である」(P129より引用)
社内SEとして働いていたときのことをふと思い返す。
「はたして私は、私が居なくなったあとも彼らが自力で問題を解けるように十分努力したであろうか?」と。
私のパートという立場と、私が教える人たちの意識の問題から制約はいろいろあった訳ではあるが。
次回似たシチュエーションに遭遇した場合は、よりよくやりたいと思う。
ISBN:4320025377 単行本 ジェラルド・M・ワインバーグ 共立出版 1990/12 ¥2,940
…なんで突然日記をつけたかというと、書いたら日記の下部に過去の日記へのリンクが出るかなーって期待して。
現状では読み返すのがとっても不便だ。
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