なにもビートマニアの系譜のゲームだけが音楽ゲームではないと思う。
音楽パートは付いているものの、別に音楽パートがなかったとしても、これは音楽ゲームである。
そういう印象を抱かせるのが「シンフォニック=レイン」である。
シナリオは音楽を補強し、音楽はシナリオを補強する。
そんな感覚を抱かせるゲームはそうはない。

「ゲームはハッピーエンドが良いよね」と私は思う。
このゲームの大抵のエンディングは、ハッピーではない。
でも、それでも。
このゲームのエンディングの衝撃を「ハッピーエンドじゃないから」という理由で遠ざけてしまうのは惜しい。

やまない雨。将来が明確にイメージできない若き音楽家。
世間ではすばらしいとされるものに付きまとうドロドロしたもの。
そういったガジェットにすこしでも魅力を感じる人ならば、ぜひ。

愛蔵版もリリースされるしね。

DVD 工画堂スタジオ 2004/08/27 ¥9,240

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